ペンギンと南極条約

暑い夏にペンギンを見ると、とても癒されます。独特のシルエット、羽毛の質感、そしてヨチヨチした歩き方がとても愛くるしいですね。名古屋市水族館では、世界最大級のペンギン「コウテイペンギン」が目玉となっています。同水族館に行くと、南極の自然環境を模した水槽で、ペンギンのヨチヨチ歩く姿や、飛ぶような素早い動きをみることができます。

その愛くるしさゆえに、ペンギンを基にした様々なキャラクターも生み出されています。最近では、コウテイペンギンの雛を基に、何でも肯定してくれる「コウペンちゃん」(作者・るるてあさん)が大人気です。LINEスタンプにもなって、「LINE クリエイターズアワード 2017」新人賞まで獲得したそうですね。コウペンちゃんの丸っこいフォルムで、どんなことでも「〇〇してえらい!」と言ってくれると、ほっこりします。

そんなキャラクターが生み出されるほど人気者のペンギンですが、ペンギンの生息地の一つである南極については、南極条約によって詳細なルールが定められています。南極条約における主なルールとしては、南極地域(南緯60度以南)における軍事的利用の禁止、特定の国による領有権の主張の凍結、核爆発(核実験)や核廃棄物の処理の禁止などが挙げられます。南極条約におけるこれらのルールは、南極地域を平和的に利用するとともに、南極地域の環境を保護することを目的として定められたものです。

そして、南極条約やその国内法を受けた「南極地域の環境の保護に関する法律第4条第1項の規定に基づく南極地域の環境の保護のために配慮しなければならない基本的な事項(環境庁告示第56号)」に基づき、環境省は、ペンギンを観察・撮影する際、ペンギンから「5メートル以内」に近づかないように配慮しましょうと注意喚起しているのです。これも南極地域の生態系を保護することを目的として行なっているものですが、「5メートル以内」というペンギンとの距離まで具体的に指定して注意喚起しているとは意外ですね。

もっとも、南極の基地で観測をしたことのある人によれば、ペンギンは人間に対して全く警戒心がなく、ペンギンの方から人間へ5メートル以内に寄ってきてしまうのだそうです。何でもペンギンは、同じく二足歩行をする人間を見ると、仲間だと思いこんでしまうからだとか。いくら人間が配慮としても、保護の対象であるペンギンの方がそれを守ってくれないのですから、これはもう仕方ありませんね(笑)。

これから暑い夏が続きますが、皆さんもペンギンを見て、少しでも癒されてみてはいかがでしょうか。もちろん、南極でペンギンを見るときは、ペンギンとの距離についても配慮して下さいね(さすがに南極へ行く人なんていないと思いますが・・・)。

 

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