AI×法律

近年、AI(人工知能)がとても注目されていますね。自動車、人工衛星、医療、教育、金融、家電製品、マーケティング等ありとあらゆる分野において、AIをいかに活用するかが研究され、様々な製品が開発・実用化されています。

法律分野についても例外ではありません。実は、法律分野においても、AIの活用法について着々と研究が進んでいるのです。我々弁護士の業務の中の一つに、契約書のチェックがあります。その契約書のチェックにおいても、AIが活用され始めています。

契約書のチェックは、単に機械的に字句の誤り等を修正する作業ではなく、契約書の条項が自己にとって有利か不利かを見極め、条項に潜むリスクを網羅的に洗い出し、そのリスクを少しでも軽減すべく(あるいはそのリスクを定量化すべく)修正していくことが求められる業務です。しかも、契約書のチェックに時間をかけていては契約締結の機会を逃してしまいますから、その業務にはスピード感が求められます。そのような契約書チェック業務をスピーディーに行ないたいというニーズに応えるべく、AIを活用した製品が既にリリースされています。

例えば、GVA TECH株式会社が開発したAI契約書レビューサービス「AI-CON」。「AI-CON」は、契約書チェックにあたってAIとクラウドを最大限活用したサービスです。この「AI-CON」に契約書のデータをアップロードすると、AIが契約書上のリスクを判定した上で、翌営業日までに、契約書の条項を「有利」「やや有利」「適切」「やや不利」「不利」の5段階に振り分けてくれます。それによって、契約書に潜むリスクを素早く自動的に判別することができます。また、自己にとって不利と判定された条項については、「AI-CON」から修正例の提案を受けることもできます。

「AI-CON」の開発にはエンジニアだけでなく現役の弁護士も加わっています。GVA TECH株式会社の代表の方によれば、迅速かつ精度の高いリーガルサービスを提供できるようにしていきたい、そしてそのためには弁護士の仕事をAIによって自動化していくことが必須であるとの思いから、何とかして弁護士の仕事とテクノロジーの力を融合できないかと考えた結果、生み出されたものである、とのことです。

今後、GVA TECH社は、「自社の契約書テンプレートと取引先からの契約書を比較できる機能」や「自社が考案した条項をAI-CON内にストックできる機能」などを開発していく予定とのことで、同製品機能のさらなる向上が期待されます(なお、「AI-CON」以外にも、契約書レビューサービスはいくつかリリースされています。)。

このように、法律分野においても、AIは既に活用され始めているのです。契約書のチェックを自動で行なうなんて、数年前では考えもしなかったことですから、技術の進歩は本当に目覚しいと感じます。将来的には、契約書チェックに限らず、色々な業務でAIの活用法が考案されることと思います。

法律分野においてもAIを有効に活用することによって、将来的には、依頼者の方に対し、より効率的で精度の高いリーガルサービスの実現が期待できます。それと同時に、これまで人の手で行なっていた業務がAIに代替されていくのですから、私達の仕事も、ただ漫然とこれまでの手法を踏襲するのではなく、AIをはじめとした新しい技術を積極的に取り入れていき、常に見直していかなければならないと感じております。

 

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