ニュー・アカデミー賞

今年はノーベル文学賞の授与がなくなってしまいましたね。

私達にとっては、ノーベル文学賞が世界中の素晴らしい文学作品に触れるきっかけになり、特に昨年のノーベル文学賞受賞者であるカズオ・イシグロ氏など、日系人でこのような名作を世に送り出す人がいたのかと驚いたものでした。

しかし、今年はノーベル文学賞の選考機関であるスウェーデン・アカデミーの不祥事の影響のため、ノーベル文学賞の授与がなくなってしまったのは寂しい限りです。

 

ところが、これに危機感を抱いたスウェーデンの文化人の方々による有志団体「ニュー・アカデミー」が、ノーベル文学賞の代替ともいえる賞「ニュー・アカデミー賞」を今年限定で創設したとのことです。このニュー・アカデミー賞は、完全な有志(ボランティア)で創設した手作りの賞です。選考方法は、スウェーデン司書の方々が世界中の文学者から47人の候補を選び、その候補に対してインターネットで一般投票を募り、4人まで候補を絞るというものです。そして、4人の候補から受賞者を選考するとのこと。手作りの賞にもかかわらず、ノーベル文学賞に負けず劣らず、なかなか本格的な選考過程です。

選考の結果、マリーズ・コンデ氏(カリブ海・フランス海外県出身)がニュー・アカデミー賞に輝いたとのことです。毎年、「ノーベル文学賞受賞か!?」と騒がれ、もはやそれが秋の風物詩ともなっている村上春樹氏も、ニュー・アカデミー賞の最終候補4人にノミネートされていたとのことです。もっとも、村上春樹氏自身がニュー・アカデミー賞を辞退したことによって、同氏は受賞しなかったようですが。

以前のブログ記事でもご紹介しましたが、スウェーデンという国は教育・文化の水準が非常に高く、政治的にも民主主義が非常に成熟した国です。そのような国であるスウェーデンにおいて、完全な有志でノーベル文学賞の代替となる賞を創設し、世界中の名作をきちんと世に伝えていこうという動きが起こるあたり、流石と思います。これもスウェーデンの文化水準の高さの表れでしょうか。

ノーベル文学賞は、世界中の名作を世に伝えていくためにも非常に意義のある賞だと思います。ですので、スウェーデン・アカデミーには、不祥事は不祥事としてきちんと対応した上で、来年こそはノーベル文学賞を復活させ、世界中の名作を世に伝えていってほしいと思います。

 

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