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虚言壁のある妻から慰謝料及び財産分与金を求められたが、裁判所よりそれらを否定する和解案が提示され離婚が成立した事例

相談背景

慰謝料

 夫(依頼者)は,妻(相手方)と婚姻をし,2人の子供にも恵まれたが、妻は虚言を弄することが多く、度々、それを原因として喧嘩が起きていたが、最終的には、夫より暴力を受けたなどと虚言を弄して、警察に被害届を提出し、夫に対し刑事処罰を求める有様であったため、やむを得ず、夫が自宅を出て別居するに至った事案。

弁護士対応

 夫より妻に対し、離婚調停を起こしたものの、妻は、夫が暴力を振るったなどとして、離婚自体を争い、また、離婚をするにしても、多額の慰謝料及び財産分与金を求めてきました。
 妻の過度な要求に応じることはできなかったため、離婚裁判に移行することとなりましたが、妻は、調停時と同様の要求をしてきました。
 妻は、夫が暴力を振るったという証拠として、警察や役所等の各関係機関での相談記録等を証拠として提出してきましたが、記録中、妻の言い分が変遷している点が多々見られたため、その点を強く主張し、裁判所に妻の主張が虚偽であることの心証を抱かせました。
 また、財産分与の点については、妻は、夫の特有財産についても共有財産である旨主張し、多額の財産分与金を求めてきましたが、この点について、夫の独身時代の貯蓄、親から受けた贈与金について、共有財産に混入することなく、特有性が維持されていることにつき、立証を尽くしました。

結果

 その甲斐あって、裁判所より、妻の主張する慰謝料及び財産分与金を否定した和解案が提示され、妻が、その和解案を受け入れたため、離婚が成立しました。
 本事案は、慰謝料及び財産分与の争いのいずれも、資料を詳細に精査したことにより、相手の主張を否定することができたものであります。
 特に、特有財産の主張、立証は、一般的にも困難を極めるもので、本事案においても、裁判所に何度も説明する場面があった程で、容易ではありません。
 しかし、どの事案においても共通することですが、資料を一見するだけではなく、根気よく精査することで、活路を見いだせるケースは少なからず存在し、本事案は、まさに、その典型例であると言えます。

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