妻の暴言・暴力の証拠を集め、離婚裁判で慰謝料・親権が認められた事例
相談背景
Aさんは、妻と結婚し、三児をもうけて家庭を築いていましたが、結婚当初から、妻の暴言に悩まされていました。妻の暴言が暴力へと発展し、それが年々酷くなるにつれ、Aさんは、仕事との両立も含め、その状況に耐えられなくなり、ついに離婚を決意し、別居することになりました。
Aさんは、別居後、妻に離婚したいと伝えたものの、応じてもらえず、また妻の暴力も予想される中で、話し合いは進まずに離婚調停、離婚裁判にまで発展したケースです。
弁護士対応
この件では、離婚調停は不成立となったため、裁判で離婚を請求するべく訴訟提起しました。また、裁判では、妻から受けた暴力に対して、慰謝料も請求するほか、親権についても併せて主張しました。
相談にこられた時のAさんは、妻からの暴力もあるほか、仕事も多忙を極めていたため、精神的に大変困惑している状況でした。
訴訟前の段階で、Aさんの離婚意思が極めて固かったこと、既に別居生活が開始されていたこと、婚姻関係が修復される見込みがないといった事情が見受けられたため、これらの状況についての可能な限りの証拠を集め、裁判での主張においても根拠となる資料をそろえて主張しました。また、裁判離婚のケースでは、争いが不可避的に長期間となる傾向にあるため、依頼者とのコミュニケーションはもとより、弁護士としても丁寧かつ迅速な対応を常に心がけました。
弁護士対応
妻側としては、裁判において全面的に争っておりましたが、1審判決では、離婚が認められ、かつ慰謝料150万円と2人の子の親権も認められました。
その後、妻側より控訴がなされましたが、慰謝料100万円が認められたほか、元の判決が維持され、離婚、慰謝料、親権について全て解決にいたったケースです。
本件では、離婚そのものについて争われたほか、慰謝料や親権が争われ、長期にわたって争いが続きましたが、最終的には裁判所の判決を得るという形で無事に依頼者の意思が実現され、解決にいたることができました。